上石神井パーソナルジム:トレーニングフォームは大事にしよう

2018/07/18
トレーニングフォームは大事にしよう

上石神井パーソナルジム:トレーニングフォームは大事にしよう

こんにちは。Fitness Garage exe 倉科です。


今回はトレーニングフォームを大事にしようという、なんだかごくごく当たり前の話をします。

トレーニング効果を測る分かりやすい指標として、扱えるウェイトの重量が上がる、というものがあります。
いままで50kgしか挙がらなかったものが60kg挙がるようになれば、成長として感じやすいでしょう。
また、男性であれば、●kg挙げることができる、という一種の達成感のようなものもあるでしょう。

しかし、だからと言って、無理して重いものを挙げるのは、
間近にパワーリフティングの競技会を控えているのでなければ今すぐ止めましょう。


というのも、トレーニングフォームが間違ったままだと、、、


・狙った筋肉に効きません
 正しいフォームは、狙った筋肉:主導筋(その動作で主として働く筋肉)に効率よく負担をかけるように設計されています。
 正しいフォームでできない場合、この主導筋に十分な負担をかける(利かせる)ことができないため、
 どんどんと重量を挙げていかなければならず、その割に効かない、という効率の悪い状態になります。

 反対に、正しいフォームでできるようになると、軽い負荷でも主導筋にしっかりと利かせることができるようになり、
 他の筋肉で潰れることも減るため、最後まで追い込むことが可能になっていきます。
 下手なフォームでは他の筋肉:協働筋(主導筋を助けるために共に働く筋肉)が限界を迎えたタイミングでトレーニングは終わりますが、
 できるだけ主働筋のみを使って追い込む方法を知っていれば、
 筋肉を使い切る=オールアウトを効率的に迎えることができるようになります。
 (もちろん複合種目で主働筋だけでなく協働筋も短時間で鍛えたいという目的があれば別です。)


・変な身体になってしまいます
 狙った筋肉に利かせるということは思い通りにボディメイクができることを表します。
 これができなければ、いくらトレーニングをしても、違う筋肉を鍛えてしまっており、
 狙ったようなボディラインを作ることができません。

 キレイになりたくて鍛えているはずなのに、どうにもバランスが悪い、寸胴に見えるなど、
 見た目にも不利益を被ることになるでしょう。


・ケガや故障が増えてしまいます
 正しいフォームでできていれば、関節や骨格に無理を減らすことができます。
 できていなければ、トレーニングで扱う重たい負荷は、何かしら余計な形で関節・骨格に負担となります。

 また、正しいフォームであれば軽い種目で追い込める、と書きました。
 裏を返せば、正しいフォームでできなければ、主働筋に十分な負荷をかけようと重いものを扱うことになります。
 殊更に関節や骨格に無理をさせることになります。

 重量が重くて主導筋よりも関節や骨格が先に根をあげてしまう、
 もしくは動きがぶれて余計な力が必要になるようであれば、
 フォームを見直すべきでしょう。

 
・長期的に考えて重いものを持てなくなる
 狙った筋肉は、その種目で主となって働く筋肉(主導筋)ですから、
 その種目で重たいものを扱えるようになろうと思えば、主導筋を鍛えることが最短距離を進むことになります。
 これが思うように鍛えられないということは、つまりはあまり扱える重量がなかなか上がっていかないことになります。

 長期的に見て、重量をあげていきたいのであれば、やはり最初は正しいフォームを身につけて
 狙った筋肉がしっかりと成長する土台を作ってあげることが重要です。

 ひとつだけ、重いものを挙げたいから正しいフォームを身につける、という際に気を付けたいことがあります。
 それは、正しいフォームでやっても扱える重さが下がってしまうことがある、ということです。

 たまに勘違いされる方がいます。
 「自分は正しいフォームができていないから、重たいものを挙げられないのだ」と。
 これは正しい場合もありますが、間違っているとも言えます。

 正しいフォームができていれば、主働筋を最大限動員することができるということであるため、
 持てる筋力を効率よく発揮することができます。その意味では重いものも持てるようになるはずです。

 ただし、主働筋をこれまであまり鍛えてこなかった場合、日常的に使う機会の多い末端の筋肉の力を動員したほうが
 重いものを持てる場合があります。
 ベンチプレスで肩や腕を使って無理やり挙げたほうが初期のうちは重量が上がっていくというような場合です。

 長期的にみると、主導筋のパワーを増していくことが重量を扱う最短距離であることは間違いありませんが、
 主働筋の発達度合いによっては、正しいフォームでも一時的に扱える重量が下がることはありえます。

 焦らず、軽い重量から正しいフォームを身につけ、狙った筋肉が疲労する感覚を覚えていくのがよいでしょう。



いかがでしたでしょうか。
当たり前のことをあえて難しく書いてみる、私のクセが出たような記事でしたが、
こんな見方も楽しんでいただければ幸いです。


なお、BIG3と呼ばれる主要種目については、過去記事でも注意点を書きました。
合わせてご覧いただけるとよいかと思います。


見直しておきたい筋トレのやり方(1)ベンチプレス
https://www.fitnessexe.com/blog/20180305-503/

見直しておきたい筋トレのやり方(2)デッドリフト
https://www.fitnessexe.com/blog/20180308-504/

見直しておきたい筋トレのやり方(3)スクワット
https://www.fitnessexe.com/blog/20180310-505/