東京で筋活するならexe! ~黒か白か、という風潮~

2018/04/11
黒か白か、という風潮

黒か白か、という風潮

こんにちは。Fitness Garage exe 倉科です。

本日は「黒か白か」というテーマです。

物事すべてに両側面があり、いいところもあれば悪いところもあります。
トレーニングやボディメイクをとってもそうです。

当店でもその方の体質に合わせて糖質制限を取り入れたり、カロリー制限を試してみたりしますが、一般的にすべての方に当てはまるような、いわゆる「正解」はないと思っています。

糖質制限でガッツリと体重が落ちる方もいる一方、ほとんど脂肪が落ちないばかりか、筋肉量が先に低下してしまう方もいます。

さて​こういった場合、「糖質制限をすべきではなかった」と結論付けてよいのでしょうか。

確かに「糖質制限」を話題に出すときは、除脂肪体重の推移に目を配るべきというのは以前の記事でも書きました。
しかし、だからと言って「筋肉量を減らす恐れがあるから糖質制限は危険」というのはあまりに短絡的すぎるのだと思います。

前置きが長くなりましたが、ここで言いたいのは「糖質制限はダメ」のように「黒か白か」判断をつけることではなくて、「糖質制限のリスク」を回避する方法を考えて、「ピカピカに光るグレー」を探そう・作ろう、ということです。

今回の例でいえば、「糖質制限」には確かに筋肉量を減らしてしまう恐れがあります。
上手くカラダがケトン体代謝モードに切り替わらなければ、ただ筋肉の糖新生を加速させてしまうだけなので、筋肉量がどんどん減ってしまいます。

とはいえ、ケトン体代謝モードにカラダを切り替えるためには、食事中の糖質量を抑え、たんぱく質および脂質の比率を上げなくてはいけないことは確か。

ここで「上手く切り替わらなければ筋肉量が減るリスクがあるからやめよう」というのは、安直だという話でしたね。

では、「リスクがあるな」と思った時にはどうするか。


結論から言えば「目的を阻害しない範囲で、リスクを減らすことはできないか」です。


「糖質制限」単体では、「筋肉を減らしてしまうリスク」がありました。
では、これに「筋肉を減らさないための施策(例えば筋トレ)」を追加して、「糖質制限+筋トレ」としてあげてはどうでしょうか。

ケトン体代謝モードへの切り替えの最短手段をとりつつ、そのリスクを回避するために筋トレを追加した形です。
もちろん、食事のことだけではなく、トレーニングのことも考えなくてはいけないので、大変です。

世の中の各種判断でも同様のことが起きていると思います。
全ての選択肢が「黒か白か」で判断できればいいとは思うのですが、いつもそれでは、それは思考の怠慢です。

おおよそすべての施策は濃淡の差はあれ、いずれも「グレー」です。

考えるべきは「グレーをいかにして輝かせるか」ということです。

Mr.Childrenの歌詞に「白と黒のその間に無限の色が広がっている 君に似合う色探して」という一節がありますが、まさに目的を達成するために、皆さん自身に合う方法が無限にあるはずです。

しかしどの方法を選んでも「真っ白=リスクもなく苦労もなく大成功」ということはあり得ません。

自分の目的を達成するための方法を選び、それを決めたら、今度はとことんリスクやデメリットに向きあい、排除する方法を考える。
これが正しく努力しているといえるのではないでしょうか。

かなり勢いで走り書きしてしまいましたが、
平たく言えば「身体づくりに正解なんてないよ」ということです。

今日も、皆さんのカラダに合う方法を見つけるために役に立てるよう頑張ります。